2021-04-26 第204回国会 参議院 行政監視委員会国と地方の行政の役割分担に関する小委員会 第2号
ヤングケアラーに対するサポートだけでなく、ヤングケアラーのケア負担の軽減を図ることは避けて通れないと思います。ヤングケアラーの発見と同時並行に、家族の中の社会的サービス、サポートや公共サービスが不足しているケアを必要とする人を行政が把握して適切なサービスにつなげていく、必要なサービスを柔軟に提供していくという視点が重要ではないかと考えます。副大臣、どのようにお考えでしょうか。
ヤングケアラーに対するサポートだけでなく、ヤングケアラーのケア負担の軽減を図ることは避けて通れないと思います。ヤングケアラーの発見と同時並行に、家族の中の社会的サービス、サポートや公共サービスが不足しているケアを必要とする人を行政が把握して適切なサービスにつなげていく、必要なサービスを柔軟に提供していくという視点が重要ではないかと考えます。副大臣、どのようにお考えでしょうか。
まず、子どもをめぐる諸問題については、子供の貧困対策が大きな課題であるとの指摘があり、貧困の連鎖を断つための施策の方向性、支援策につなぐための体制や情報提供の在り方、就労と家族のケア負担とを両立させるための時間的資源の確保、一人親の就業への支援、養育費確保のための抜本的改善策、貧困を生み出さない学校教育の在り方と学習支援の有効性などについて意見がありました。
ただ、時間的な制約、時間資源の制約がある、あるいは経済的資源の制約があるというふうなことになりますので、例えば貧困の問題を考えるときは、所得を安定させることを通してケアのための時間的資源をきちっと確保する、あるいはケア負担そのものを減らすような代替的措置を別にとるということがセットで行われるということが重要であるということがここから分かります。
特にケアと就労の両方をしなきゃいけないということが一人に重なるということをどういうふうに分散するのかという観点でいきますと、もう一つは、先ほど障害児の問題で申し上げましたけれども、お金のことにプラスして、やっぱりケア負担をどう減らすかと。
狭義の意味では、育児と介護の同時進行下におけるケア負担、ケア責任、ニーズの複合化と複合的課題ということを意味します。これは、二〇一二年度から科研費による東アジアの共同研究から分析概念として出発をして、今使っているものです。育児と介護の同時進行における実態やその構造、世代内、世代間のケア複合化を問題化するために概念化した言葉でございます。
八十何%というのは、日本の女性の就業率がずっとM字型といって、子育て期間は子育てに大変なケア、負担が掛かるから、だからM字になって、その世代のところが労働力率が低いことは御存じだと思いますが、母子世帯は何十年も前からずっと台形なんですよ。全然M字じゃないんです。乳幼児であれ、学齢前の子供であれ、小学生であれ、いつでも働き続けなければ食べていけないからずっと台形なんです。